SPFとPAの違い【日焼け止めの選び方】
日焼け止めクリームには「SPF」と「PA」という記載があります。SPFはUV-Bに対する防御力、PAはUV-Aに対する防御力を示すもので、守ってくれる紫外線の種類の違いを表しています。アウトドアやお出かけ、日常生活、ちょっとした買い物など目的や行動に応じて、お肌に適した日焼け止めを使うのが最適です。
SPFとPAの違い
SPFとPAの違いと正式名は
- SPF(Sun Protection Factor)|UVBを抑える
- PA(Protection Grade of UVA)|UVAを抑える
というものです。紫外線のUVAとUVBについては
- UVA|320-400nm(肌の奥まで届く)30%
- UVB|280-320nm(肌への影響が強い)70%
このような性質があります。UVBの方が皮膚がんやしみ・そばかすなどを起こしやすく、降り注いでいる量も多いです。UVAは肌の奥まで届く性質があり、お肌を深層から黒くするメラニンを多く生成させる可能性があります。どちらも適度に抑えられる日焼け止めを選ぶべきです。
SPFは高めに、PAは適度に
お肌により悪影響があるのはUVBで、日光に含まれる割合が多いのもUVBなため、このUVBを多く抑えてくれるSPFは数値が高めのものを選ぶのが良いです。
UVAにもUVBにもお肌を日焼けさせたり、長く浴びることでシミ・そばかすを生みやすくしたりする可能性があるので、1日10分以上の日光浴が必要なのは当然として、適切な日焼け止めを選んで下さい。
目的別おすすめ日焼け止め
以下、行動・目的別のSPF・PAの数値と価格で選ぶ、適度におすすめの日焼け止めです。SPFとPAの数値が少し高めのものを選んでおけば、あとはブランドやメーカー、価格帯はみなさまのお好みで大丈夫です。
近所への買い物・散歩
- SPF:~20
- PA:++
歩いて1時間以内の場所への散歩や、ちょっとした買い物をするだけであれば、高額で性能のよい日焼け止めを浪費することはありません。むしろ適度な日光浴になるので、お肌に優しく、保湿力のある大量に使っても懐に響かない日焼け止めを選べば問題ありません。
屋外でのスポーツ・学校や職場の往復
- SPF:~40
- PA:+++
地域の体育施設、学校への通学と外での体育、職場への通勤と外回りなど長時間に渡って、一定の日光を浴びる場合には、日光浴以上の日焼けをする可能性があります。数回日焼け止めを塗り直す必要もありますので、コスパの良い、日焼け止め性能のよいクリームを選びましょう。
炎天下・ビーチでの長時間の活動
- SPF:50+
- PA:++++
多少コストがかかっても、確実にカバーしてくれる日焼け止めを使いましょう。そもそも、焼けたくないならば炎天下の中、ビーチなどで長時間活動しないようにしたり、洋服や帽子で直射日光を少しでも減らしましょう。あまりにも性能が強い日焼け止めは、何度も使っていると逆にお肌に刺激を与えて、肌荒れなどを起こします。
出典・参考
クラシエ
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/beauty/?p=5024
カネボウ
https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/beautyinfo/extra/uv.html
ロート
https://jp.rohto.com/learn-more/sun-care/column/spf_pa/
公益社団法人日本皮膚科学会