イソドデカンは基本無害|日焼け止めの成分チェック

イソドデカン(Isododecane:C12H26、分子量170.34、密度0.750g/cm3)は、引火性液体、呼吸有害性を持つ物質で、化粧品ではアイライナー、マスカラ、口紅などに用いられます。シリコンや炭化水素の溶剤として利用しやすく、化学的には不活性ですが、引火性液体なので火気厳禁です。

通常利用ではお肌に危険は及びません。

avatar

アリー

 

イソドデカンとは

イソドデカン(Isododecane)は化学式C12H26の分岐脂肪族炭化水素です。基本的に安定していて、化学的には安定しており、化粧品などにも利用できる成分です。

ワセリン…みたいなちょっとドロッとした感じのもの。

avatar

アリー

 

肌への刺激が少なく、においもほとんどありません。時間経過による劣化や化学変化を起こしにくいため、化粧品の溶剤としても利用されます。

 

丸善石油化学ではマルカゾールRという名称で製造・販売されています。48℃で引火するため、高温の場所での使用は控え、火気厳禁、たばこの火やライターの火にも注意しましょう。

イソドデカンが入っている化粧品を使いながらタバコを吸わない。念の為。

avatar

アリー

 

イソドデカンの安全性評価

目への影響

Although the liquid is not thought to be an irritant, direct contact with the eye may produce transient discomfort characterized by tearing or conjunctival redness.

出典:http://datasheets.scbt.com/sc-228368.pdf

液体は刺激物とは考えられていませんが、目や目の粘膜と直接接触すると、涙や結膜の発赤を特徴とする一時的な不快感が生じる場合があります。

刺激はないけど、不快感、違和感などから目が赤くなる、かゆくなる可能性があります。

avatar

アリー

 

肌への影響

The liquid may be miscible with fats or oils and may degrease the skin, producing a skin reaction described as non-allergic contact dermatitis.

The material is unlikely to produce an irritant dermatitis as described in EC Directives.

Repeated exposure may cause skin cracking, flaking or drying following normal handling and use.

Skin contact with the material may damage the health of the individual; systemic effects may result following absorption.

The material may accentuate any pre-existing dermatitis condition.

Open cuts, abraded or irritated skin should not be exposed to this material.

Entry into the blood-stream, through, for example, cuts, abrasions or lesions, may produce systemic injury with harmful effects.

Examine the skin prior to the use of the material and ensure that any external damage is suitably protected.

出典:http://datasheets.scbt.com/sc-228368.pdf

液体は脂肪または油と混和し、皮膚を脱脂し、非アレルギー性接触皮膚炎と呼ばれる皮膚反応を引き起こすことがあります。EC指令に記載されているように、この物質が刺激性皮膚炎を引き起こす可能性は低い。

この成分そのものに対してアレルギーが出るのではなく、皮膚が脱脂されて異常が起きる感じ。

avatar

アリー

 

繰り返しさらされると、通常の取り扱いおよび使用後に皮膚のひび割れ、剥離、または乾燥を引き起こす可能性があります。材料と皮膚が接触すると、個人の健康を損なう可能性があります。 吸収後に全身的影響が生じることがあります。材料は、既存の皮膚炎の状態を強調する場合があります。

 

開いた切り傷、擦過傷または刺激を受けた皮膚は、この材料にさらさないでください。

化粧品は基本的に傷口や出血している部位には使わない。

avatar

アリー

 

たとえば、切り傷、擦過傷、または病変を介した血流への侵入は、有害な影響を伴う全身傷害を引き起こす可能性があります。 材料を使用する前に皮膚を調べ、外部損傷が適切に保護されていることを確認してください。

血液に混ざっちゃって、血管内を流れるのはよくない。傷口には使わないこと。

avatar

アリー

 

基本的には安全な成分なので、イソドデカンが含まれていてもびっくりすることも、避けることもありません。むしろ安定している物質なので、気にする場合はイソドデカン以外の物質を気にしましょう。

 

出典

Cosmetic Info:化粧品表示名称 成分詳細「イソドデカン」

https://www.cosmetic-info.jp/jcln/detail.php?id=5310

FUJIFILM安全データシート「イソドデカン」

https://labchem-wako.fujifilm.com/sds/W01W0235-2647JGHEJP.pdf

丸善石油化学株式会社「イソドデカン」

https://www.chemiway.co.jp/product/data/i_data02.html

CG3:Isododecane

http://datasheets.scbt.com/sc-228368.pdf

Parchem SDS Isododecane

https://www.parchem.com/siteimages/Attachment/SDS%20Isododecane.pdf

Posted by Medic