アセチルヒアルロン酸Naはほぼ安全|日焼け止めの成分チェック
アセチルヒアルロン酸Na(2-アセチルアミノ-2-デオキシ-3-O-β-グルコピラソウロシノル-D-グルコース)は、英語では、Sodium Acetylated Hyaluronate分子量は10万ほどの物質で、ヒアルロン酸の一部をアセチル基に置換した物質です。基本的に害はなく、お肌の保湿に役立ってくれる成分です。
アセチルヒアルロン酸Naの性質
アセチルヒアルロン酸Na(SODIUM ACETYLHYALURONATE)は、分子量数十万~3,500Daほどで、低分子量のアセチルヒアルロン酸Naは抗炎症作用があることも分かっています。また、通常のヒアルロン酸よりも保湿力が高くなっているようで、お肌の水分保持を助けてくれます。
特に悪いものってわけではありません。
アリー
Upon the use of AcHA in a cosmetic formulation, it was observed that a lotion containing 0.2 w\/w% AcHA could improve dry skin condition.
参考:http://journal.scconline.org/abstracts/cc1999/cc050n03/p00171-p00184.html
化粧品にAcHAを使用すると、0.2w\/w%AcHAを含むローションが乾燥肌の状態を改善できることが観察されました。
アセチルヒアルロン酸Naの保水力は、通常のヒアルロン酸Naの約2倍で、アセチル基が付与されたことによる効果で保水、保湿能力が高まって、角質層の水分保持に役立ってくれます。
これは逆に入ってたほうが良いものなんじゃないかな!?
マリー
安全性・リスク評価
ヒアルロン酸は人の肌、真皮にも存在している物質で、ヒアルロン酸Naの状態でも特段影響は及ぼしません。アセチルヒアルロン酸Naも化学的には反応しにくくて、肌への刺激も少ないため、害はほとんどありません。
お肌の保湿に役立つものとして水分を蓄えてくれたり、脱水を減らしてくれたりしますが、塩素濃度の高い水分などを含ませてしまった場合に、日焼け止めや化粧品に含まれている他の成分と塩素などが反応して光毒性を持ってしまう可能性もゼロではありません。
アセチルヒアルロン酸Na単体には害はなく、毒性もほとんどないですが、他の成分と合わさって肌荒れを起こす可能性はありますので、注意しましょう。
入ってても特に問題はないんだね!
サニー
アリー
日焼け止め使って肌荒れが起きたとしても、肌荒れの原因でアセチルヒアルロン酸Naを疑うことはないねって感じだね。
出典
マツモト交商|アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
http://matsumoto-trd.com/materialdetail.php?materialid=989
アセチルヒアルロン酸Na
http://www.jade.dti.ne.jp/~sin-ei/document/sodium-acetylated-hyaluronate-sf2.pdf
Preparation and Application of Low Molecular Weight Sodium Hyaluronate
https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-642-35251-5_24
Skin-softening effect of acetylhyaluronate on stratum corneum
http://journal.scconline.org/abstracts/cc1999/cc050n03/p00171-p00184.html