PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルは特にリスクはない|日焼け止めの成分チェック
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル(Methyloxirane polymer with oxirane, dimethyl ether)は、酸化エチレンと酸化プロピレン共重合体両末端がジメチルエーテル(dimethyl ether)置換されているもので、化粧品、日焼け止め、乳液などに含まれていることが多い成分です。界面活性剤の性質もありますが、洗剤ということではなく水分を包み込むような性質がある成分です。
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルの詳細・基本情報
なかなか情報が少ない成分名でしたが、PEG(ポリエチレングリコール)とPPG(ポリプロピレングリコール)がくっついた状態で長く鎖のように連結し、その両端にジメチルエーテルがくっついているという成分です。
化合物中にOHとCH3が多くあるため、水とは水素結合、ファンデルワールス力と言われるようなもので引き合って、水を保つ作用があると考えて良いでしょう。
この「PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル」をまるで洗剤みたいな言い方しているサイトもありましたが、界面活性剤のような作用があるからと言って洗剤であるとは言えないよ!また別の話。
サニー
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルの安全性・リスク
下記、出典にあるようなラットに対する実験では特にPEG(ポリエチレングリコール)含有化粧品の使用による毒性は確認できなかったと報告されています。
含有されているジメチルエーテルは、結合強度が弱いため、使用中に分裂したとしても反応してしまって毒性を持つ前にすぐに別の形に変わってしまいます。
化粧品など皮膚に使用する成分として「PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル」には危険な要素がないとしてよいでしょう。
LD50などを調べた研究結果は見当たりませんでした。しかし、構造物中にあるどの物質にも危険はないので、「PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル」に関しても恐れるようなリスクはないと思います。
アリー
ポリエチレングリコール(PEG)含有化粧品使用による抗PEG抗体誘導とPEG化製剤の薬理効果への影響
寝る前に洗い流すこと
危険な要素はないとしても、こうした成分が含まれている化粧品を顔・からだにつけたまま眠ってしまうのはお肌に対して良いことではありません。肌ストレスになり、皮脂汚れを殖やすことにもなるので、必ず化粧を落としてから眠るようにして下さい。
また、化粧品中に「PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル」は入っている必要がありません。使わなくてもいいのであれば、入れる必要がないです。
出典・参考
化粧品表示名称 成分詳細|PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル