PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン|日焼け止めの成分チェック

PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(PEG-9 POLYDIMETHYLSILOXYETHYL DIMETHICONE)はシリコンの共重合体、ポリエーテル変性シリコーン分岐タイプ、シリコン系界面活性剤、乳化剤、皮膚コンディショニング剤に使われています。化粧品の成分では乳化剤として含まれ、サラサラ感を出す目的で使用されていることが多いです。

 

PEG-9(peg-9 polydimethylsiloxyethyl dimethicone)の性質

構造は複雑に見えますが、シリコンをベースにした重合体です。サラサラ具合を示すような指標HLBは4.0で、安定していて、化粧品でもよく使用されます。限りなく親油性の物質で、水ははじきますが、油には溶けやすいという性質があります。

 

構造式や化学式、分子量はそのポリマー、モノマーの状態によって差があるため一概には言えませんが、反応性は低く、人体への害もほとんどありません。ただし、化粧品などへの使用量は4%未満にすることが定められており、過剰に含有されないように義務付けられています。

 

安全性評価・リスク評価

上記構造より、ほとんどのリスクを気にせず使用できます。

  • アレルギー性なし
  • 皮膚刺激なし
  • 目刺激なし
  • 経口摂取毒性ほぼなし

ただし、傷口や既に肌荒れを起こしている箇所、光毒性により、湿布と日焼け止めなどを合わせて使用してしまったような部位にこの物質を含んでいる化粧品が重ねて使用されると肌荒れを起こす可能性があります。

 

目に入った場合も特に害はないですが、異物感、違和感が残る可能性があります。水溶性の物質ではない分、すぐに除去できますが、違和感が長く続く場合には医師に相談する必要があります。

 

子どもが誤ってPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンも含む化粧品を口にすることがないようにしましょう。

 

参考

PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン

https://www.cosmetic-info.jp/jcln/detail.php?id=3888

ChemicalBook|PEG-9 POLYDIMETHYLSILOXYETHYL DIMETHICONE

https://www.chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_JP_CB4963068.htm

Water-in-Oil Type Emulsion Sunscreen Cosmetics

https://patentimages.storage.googleapis.com/ff/e1/ca/2a8291c1b82e87/US20090017081A1.pdf

Sunscreens: the impervious path from theory to practice

https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2010/pp/b9pp00150f/unauth#!divAbstract

Shin-Etsu Personal Care Silicones

https://www.silicone.jp/products/personalcare/products/polyether_modified_silicones.shtml

133rd Cosmetic Ingredient Review Expert Panel Meeting

http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.694.3396&rep=rep1&type=pdf

Posted by Medic