肌の模様の名前は皮溝(ひこう)と皮丘(ひきゅう)皮膚小稜|肌のキメのこと

お肌の模様は皮溝、皮丘と呼ばれており、主に無毛皮膚、皮膚の少ない部位によくみられる構造です。皮溝(ひこう)は溝になっている部分、丘のように持ち上がっている部分が皮丘(ひきゅう)で、皮丘の表面には汗孔、皮溝の溝の間には毛が生えているのが一般的です。指紋や手のひらの網網になっているところなどは皮溝と皮丘でできています。




肌の模様|皮溝と皮丘

人のお肌をよーく見てみると、お肌に模様があるのが分かります。この模様は皮膚小稜、指紋、皮膚紋理などとも呼ばれ、皮溝と皮丘という肌の構造から成り立っています。

 

この肌の表面の模様は、たとえ双子でも、その人のクローンでも異なり、皮膚移植をすると変わってしまうくらいに個性的なものです。

 

文字通り、皮溝は皮膚の溝のことです。皮丘は皮膚の浮き上がっている部分で、皮溝と皮溝の間の平らに見える部分です。汗腺や、体毛などもこうした皮溝などに沿って配置されていたり、皮丘の上に汗孔があったり皮膚の生存に欠かせない機能も詰まっています。

 

お肌のキメと皮溝・皮丘

皮膚小稜の間隔、皮溝と皮丘の間隔は歳を取るにつれて変化します。10代、20代の方の肌がきめ細やかな肌だと言われるのは、この皮溝と皮丘の間隔が詰まっているためです。このため、水が浸透する隙間が少なくて、お水を弾き、ツルンツルンのお肌に見えるのです。

 

歳を取ると、様々な刺激や成熟、ダメージ防御などの理由から、皮膚小稜が大きくなっていき、皮溝、皮丘のサイズにも変化があります。

 

また、皮丘周辺には感受性に関係するマイスネル小体という振動・撫でる動作を感知する器官圧力を感知するメルケル細胞などもあります。

 

スキンケアでキメは細かくなる

きちんと栄養補給、水分摂取、スキンケアをしていれば、お肌のキメは年齢相応、または、それ以上の肌に維持、コントロールすることができます。

 

加齢とともに不足してくるコラーゲンは、しっかり食事でカバーすると少しずつお肌にもハリやキメが戻ってくるでしょう。ただし、長期間のケア、継続したケア、健康的な生活が欠かせませんので、サプリメントを3カ月続けた程度では改善は不可能だと考えたほうが良いです。

 

1年~3年くらいのスパンでスキンケアをしていって、やっとキメが細かくなるというイメージでいましょう。適度なピーリング、適度なスキンケア、正しい食事制限などで全身トータルで考えてスキンケアをしてください。




参考

皮溝抽出による肌解析

https://www.jstage.jst.go.jp/article/wiieej/14.03/0/14.03_129/_article/-char/ja/

肌理(キメ)について

https://www.doctors-organic.com/kime/index.html

感覚器系|組織学実習|帝京大学解剖学実習

http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~kaibo/soshiki/system_of_sense_organs/02_1.html

Posted by Medic