皮膚の形成・再生に必須の栄養素の科学
ここではお肌、皮膚の健康維持、皮膚の再生に必要になる栄養素についてまとめました。何か一つあればよいのではなく、それぞれの栄養をバランスよく補給する必要があります。サプリメント摂取でなんとかできるようなものではないので、日々の食事と睡眠、プライベートを大切にしましょう。
皮膚の形成に必要な栄養素
以下、皮膚の形成、お肌の健康維持に欠かせない栄養素です。
- タンパク質・アミノ酸
- 必須オメガ-3-脂肪酸
- 銅
- 亜鉛
- カリウム
- マンガン
- ビタミンA・B・C・D・E
銅が不足すると皮膚の色素が失われていく欠乏症を招き、亜鉛が不足すると欠乏症として皮膚障害を起こし、マンガンが不足すると、欠乏症として皮膚炎を招きます。タンパク質やアミノ酸、ビタミン、脂質については摂取するのが当然の栄養素で、お肌にまで栄養が行き渡るよう、全身の健康に気を遣う必要があります。
ミネラルを多めに摂取しよう。貝類、おすすめです。
アリー
食べると良いかもしれない食材
以下、継続して食べているとお肌の状況が改善されやすくなる食材です。
- 雑穀米
- 納豆
- 鮭
- サバ|イワシ
- エビ
- 牡蠣
- ニンジン
- ナス
- ほうれん草
- ネギ・玉ねぎ
- はつか大根|ラディッシュ
- フルーツ全般
- ヨーグルト
個人的には、毎日、毎食、日本の昔ながらの粗食を食べつつ、ヨーグルトやフルーツをつまむ、感覚がベストだと思います。特別になにか追加でやることはありません。あるとすればビタミンCのサプリメントを適量、継続摂取して、きれいなお布団でいっぱい寝ること。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。それだけでいい。
アリー
マリー
ビタミンB群の摂取もめちゃくちゃ大事だよ!肌の再生に一役買ってるから。
ビタミンCが大切な理由
アスコルビン酸|ビタミンCは、以下のような役目があります。
- リシル補因子
- プロリルヒドロキシラーゼ補因子
- コレステロール合成
- 鉄分吸収
- セレン利用能活性
- コラーゲン合成サポート
- 歯茎の出血予防
- 壊血病予防
- 擦過傷治癒の支援
傷口の治りが遅いと感じる場合、鉄分の吸収能力を高めたい場合など、ビタミンCはその分多めに必要です。特に女性は生理が毎月あるので、鉄分不足とともにビタミンC不足にも陥りやすいです。これは毎日サプリメントや食材から摂取してカバーすべきでしょう。
ビタミンCは、1日に4000mg程度の摂取を毎日続けると腎臓でのシュウ酸結石を招いたとする症例があります。過剰摂取はせずに、毎日適量を摂取するように心がけましょう。
人体ではビタミンCは3000mg程度で飽和に近づき、ビタミンC吸収率は70%とされているため、それらを想定してビタミンC、または、ビタミンC誘導体を摂取すると良いでしょう。
L-アスコルビン酸(ビタミンC:)は、化学式 C6H8O6、分子量176.12 g/mol、融点190度の物質で、基本的に化学反応しやすい物質です。酸素がある環境下で加熱すると破損されてしまいます。
参考
「ビタミンCは加熱すると壊れるか」実験した論文
http://www.tochigi-edu.ed.jp/utsunomiyajoshi/ssh/H23/report/does_Heat_Destroy_VitaminC_P.pdf
ビタミンC:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3C
ビタミンC誘導体の種類
ここでは参考までにビタミンC誘導体と呼ばれるものの名称を残しておきます。
- リン酸ビタミンC
- リン酸アスコルビルナトリウム
- L-アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウム
- リン酸アスコルビルマグネシウム
- L-アスコルビン酸2-グルコシド
- テトライソパルミチン酸アスコビル
- パルミチン酸アスコルビル
- ステアリン酸アスコルビル
- アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸
- グリセリルオクチルアスコルビン酸
日本での使用例が非常に少ないものもまとめてありますが、これらは体内に入ってから酵素などで代謝されて本来必要なビタミンC、L-アスコルビン酸に変化するという摂取効率の良いビタミンCです。これらが入っているサプリメントがあれば、そちらを選びましょう。
参考
皮膚:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E8%86%9A#%E6%A7%8B%E9%80%A0
Nutrition for Healthy Skin
https://link.springer.com/book/10.1007%2F978-3-642-12264-4
Discovering the link between nutrition and skin aging
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.4161/derm.22876